電車を待ってるホームで思う 「ねぇ、 誰か背中を押してくれない?」 飛び込む気なんてさらさらないけど 誰かに押されて 粉々になるならそれもいい 何気なく眺めたスマホの中で 「死ねばいいのに」って 友達っていう名の凶器が 笑顔であたしに向かって言ってる もしもここで飛べたなら 今日があたしの誕生日 薄くてもろい羽を広げて 羽ばたいても明日は見えない 足掻いてみたってきっと無駄なのに もがいてもきっと虚しいだけ どうせ消えてく命なら 向こう側に見えた 空へ飛びたつのさ 何もないってわかってる 傷つくの怖くて それでも羽ばたいて いつもよりも少し笑えた 嫌なら嫌と言えばいいのに どうせそれで 壊れるくらいの関係だから なのに今日もあたしは「いいね」 と笑う あたしはあたしを壊したくなる 胃液がこみ上げてくる感覚で あたしは今日も身悶える いっそこみあげた胃酸で 溶ければいいのに そうだねこんな薄っぺらい羽根でも ここなら『飛べる』かもしれない 間違いだらけの夜も 涙滲む朝も どんな自分だって 抱きしめていくから どうせ消えてく命なら 向こう側に見えた 空へ飛びたつのさ 何もないってわかってる 傷つくの怖くて それでも羽ばたいて いつもよりも少し笑えた 笑えた